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13年目の3.11

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13年目の3.11
 
あの日から父が数週間後に脳梗塞になって4年後に亡くなり、昨年母が亡くなり、3ヶ月後の今年1月末に弟が亡くなり、今日13回目の3.11が巡ってきました。
 
この12年間、大きな時代の流れと共に実家は大きく揺らぎ私は何も出来なかった疲弊と後悔に苛まされていましたが、ようやく自分のできることに目標ができ、再び活動を再開することを決めました。ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
 
年商10億、雇用100人、あしなが基金に月100万円の寄付10年以上で1億2千万以上の寄付をして天皇家の方の表彰を受けていた実家が、東日本大震災という天災から税金も滞納するような没落に転落することなど想像もできませんでした。
 
私は何をやってきたんだろう。実家の困窮に対して何も役に立てなかったということが、弟の死ではっきりしました。手遅れではありますが、再び、福島に月1回は足を運ぶことを決意いたしました。故郷への恩返しを誓った日から、本当の意味で納得できる恩返しをできていないことにも後ろめたさを感じていました。実家を立て直し、再び多くの方々に貢献できる事業を長い時間はかかるかもしれませんが、一歩一歩進めてまいります。
 
子供の頃の憧れの隣町、相馬の海岸線の壊滅的な惨状を目の当たりにしてから、6年半勤めていた高齢者の病院を1ヶ月後に退職しボランティアで毎月1回1、2週間被災地東北に通い始めて6年間、岩手大船渡、陸前高田、宮城県気仙沼、丸森、亘理町、福島県相馬市、南相馬市、飯舘村、伊達市、いわき市、二本松、浪江、福島市などに通いました。それから県外避難者の多く移住した東京都東雲、川崎市宮前区、埼玉県加須市にも通い、多くの方々との大切な素敵なご縁をいただきました。
 
2017年3月までの6年間、放射能で苦しむ故郷への自分のできる最大のことを尽くしたいと取り組んだ、自分の開発したオリジナル手芸 糸と絹の貼り絵は、復興庁「心の復興事業」として2年間採用され、癒しと防災のランタン作りなどは計1万人以上に提供され、仮設住宅のルーム灯・停電時の非常灯・初盆の提灯として、また甲状腺の手術に臨む子供の手に握られたお守りとして活用していただいたそうです。
 
また被災地の熊本、南阿蘇や、糸魚川、シリアへ、東日本大震災の被災地から、家を失った方々が祈りを込めて手作りしたランタンとして寄付してまいりました。
 
この他にバスツアーを企画し被災地ツアーを行ったり、童話を書いて親を亡くした子供達のために被害の大きかった沿岸部の小学校などに500冊の本を送ったり、学童保育や中学高・高校でのP T Aでの親子教室・成人教室などに採用されました。文化庁のこども文化育成事業にも採用され、地域の文化的景観や名産品などを二十色の色にまとめて絵地図を作る授業を伊達市の小学校2校で行いました。
 
2017年3月飯舘村の帰村式に招待を受け参加後、親の介護問題が生活の比重を占めてから被災地への毎月の訪問は出来なくなっていきました。75名の講師の中の独立でセミナーを行う方にリピーターのセミナーをお任せしておりましたが、2020年夫の転職で京都に移住した頃に本格し始めたコロナでリアルセミナーは壊滅的になりました。
 
そして今、心に蘇ってきたのは、これまでの多くの協力してくださった方への感謝です。
私は自分1人でこれらのことを全てしてきたわけでないということを改めて心に強く思い心に留めます。多くの方々によって笑顔を見せていただいてきました。それは多くの方々によって支えられてできたことでした。本当にこちらこそ心からの感謝を申し上げなければなりません。本当にありがとうございました。
 
私はこれから先もずっと原発と向き合う故郷福島そして頑張る被災地を応援していきたいと思っています。ずっと東日本大震災の時に世界中の皆様から受けた御恩を忘れないでいたいと思います。
 
昨年取り組んで参りました、伊達市―京都市―キーウ市(京都の姉妹都市)の二十色絵地図プロジェクトを発展させて、キーウ支援・トルコ支援・伊達橋の復旧支援としてクラウドファンディングでソーラーランタン・支援金を贈る取り組みを開始します。またそれぞれの都市が二十色ランタンで活性化するような商品化と配信を行っていきたいと思います。さらにシルクロードJAPAN24の二十色絵地図プロジェクトを熊本・福岡・名古屋・・・全国に広めていきますね!元気を出して楽しく進みましょう!
 
どうぞ、ご協力をお願い申し上げます。一般社団法人 アートシルク協会 小倉美奈子
 


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